花水木歯科 院長の鈴木澄です
あなたは、「痛みだけを止めてほしい」「歯を抜いてほしい」と、痛みが我慢できなくなってから仕方なく歯医者さんに行っていませんか?痛くなったら、歯医者さんに行って治してもらえばいいと、簡単に考えていませんか?
あなた自身のことなのに、自分のことを粗末にしてしている人がとても多いような気がします。歯科医は患者さんの歯の痛みをとり、削っては詰め、抜いては入れることの繰り返しです。これでは壊れていく患者さんを黙って眺めているのとさほどかわりはありません。
私の医院では、一本の歯が痛んだとき、そして一本の歯を抜くとき、患者さんに「どうしてそうなってしまうのか、それが将来にどんな結果になるのか」ということに少しでも何か感じて、気付いてもらいたいという想いでお話させていただきます。
そして、その場しのぎでとりあえず痛みがなくなれば、もうそれで大丈夫と考えてしまいがちですが、歯が痛くなる原因は、まだあなたの口のなかに残ったままなのです。原因をそのまま放置すれば、齢をおうごとにどんどん他の歯も歯ぐきも、歯の土台である顎の骨、関節なども悪くなる一方です。
歯や歯ぐきが悪くなるということは、歯や歯ぐきだけの問題ではありません。長期的に見れば、癌や心臓病、脳梗塞等になりやすくなるという事も分かっていますし、認知症になりやすいということも分かっています。
『悪くなるまで我慢すること』が、「医療費の節約」につながるような気がするかもしれませんが、実は逆に、いろんな意味で非常に大きな損をしているということになります。歯を定期的にケアする人というのは、歯をケアしない人と比べて、生涯に支払う医療費が、約5分の1で済むという統計も出ています。